エリートパパ中谷との出会い
ある休日、詩穂は家族3人で水族館へ行く予定だったが、
虎朗の勤め先の従業員が体調不良となり、虎朗は急遽仕事になってしまう。
仕方なく詩穂は苺と公園に。
そこにいたのは中谷(ディーン・フジオカ)と佳恋(五十嵐美桜)だった。
おそるおそる話してみると「厚生労働省に勤めていて、2年の育休中。」とのこと。
仲良くなれるかも!?と思ったのも束の間、詩穂が専業主婦だと知ると、
「専業主婦は贅沢。」
「この時代に女性が家事だけに専念できる余裕はこの国にはない。」とブッた斬り。

その後も、児童支援センターで会うように。
「仕事というのは賃金が発生するということですから、専業主婦は仕事ではありませんね。」
という中谷に対して、「でも報酬はもらっていますよ。」と詩穂。
「初めて歩いたとか、初めて喋ったとか、そういう報われる瞬間が私にとっての報酬なんです。」

母のような存在の坂上さん
詩穂は中谷との出来事を近所の専業主婦である坂上さん(田中美佐子)に度々聞いてもらうように。
坂上さんの家で一緒にお茶をしたり、お花を生けたり、苺の面倒を見てくれたり、母のような存在。
「お母さんも生きていたら、こんな感じだったのかな。」
詩穂は病気で亡くなった母の存在を思い出していた。

中谷と詩穂の深まる溝
いつものように公園に行くと、中谷からの急な誘いで、急遽一緒に水族館へ行くことに。
一通り周り終わったあと「次回は動物園に行きましょう!」と話す中谷に、
「なんでも勝手に決めないでください、私には私のペースがあるんです。」と伝える詩穂。
2人の空気は段々険悪になり、中谷は詩穂に対して、
「私は佳恋があなたみたいにならないように教育しなければいけないんです!」と
専業主婦である詩穂を見下すような発言をしてしまう。

実は専業主婦の大変さを痛感していた中谷
中谷の回想シーンで本音が語られます。
「働いている方が楽だった。2ヶ月前まで家事がこんなに大変だなんて考えてもいなかった。」
「すぐ泣く、すぐこぼす、日本語が通じない。幼児と2人との生活に精神が蝕まれていく。」
「育休をとってからの毎日は同じことの繰り返しで何一つ進んでいる気がしない。」
「1日が長い、長すぎる。」
「誰かと話せたら少しは楽になるかもしれない、でも昼間の街には誰もいない。」
詩穂は救世主だと思った。そう思ったのにまた1人になってしまう…

熱性痙攣を起こした佳恋
水族館から帰ったあと、佳恋は高熱を出し、引きつけを起こしてしまう。
焦った中谷は詩穂へ連絡し、詩穂は救急車を要請。
詩穂は中谷の家へ。溜まった洗濯物や自作の育児計画書、子どもの図鑑がふと目に入る。
搬送後、佳恋は大事に至らずに済んだ。
歩み寄る詩穂
それから中谷は公園へ来なくなった。
詩穂は中谷の家を訪れるが、気まずい中谷は居留守をしてしまう。
「ポストに入れておきますね。」と詩穂が入れた封筒に入っていたのは、
苺が書いた苺と佳恋の似顔絵、
そして今度4人で行くための動物園の入園割引券だった。
封筒には「よければ明日あじさい児童公園10時集合!」と書かれていた。
戦友のような同僚のような存在に
翌日、中谷は佳恋と公園に来ていた。以前のように話をする2人。
「なんで子どもと過ごす昼間ってあんなに長いんでしょうね。」と話す詩穂に、
「苺ちゃんのお母さんもそう思うんですか?」と中谷。
「もちろんです。だから私たち一緒に乗り越えられたらいいと思うんです。協力しませんか?」
「そうですね。」
詩穂と中谷は、戦友のような同僚のような関係になろうと話す。
そこで突然、佳恋が初めて「パパ!」と発言。
「聞きましたか!?今、パパって言いましたよね!やっと言えたね!」と喜ぶ中谷に微笑む詩穂。

2話を観た私の感想
男性でも女性でも、会社員でも主婦でも、
子育ての悩みは共通しているものがあるんだなぁと感じました。
性別や立場の違いから、最初はお互いの状況を誤解してしまうことは
もちろんあると思います。
でも最終的に子どもを思う気持ちが2人を繋いでくれたことが素敵でした。
それぞれの視点を観ることができておもしろかったです。
次回は女性会社員の礼子回、楽しみです。