おたふく風邪の星夏を預かることに
礼子の娘である星夏(吉玉帆花)がおたふく風邪に。
預け先もなく、仕事も休めない礼子は、
「1日だけ預かってもらえない?」と詩穂にお願いをする。
迷ったが、了承した詩穂。
中谷からは「子どもを預かるならママ友でもお金(対価)を貰うべきです。」と言われる。
同僚の今井へ休みを打診する礼子
礼子は同僚である今井(松本怜生)へ、
「明日から4〜5日間お休みさせてください!」とダメ元でお願いをする。
礼子は脳内で今井の反応を予想していた。
①直球バージョン
「ていうか休みすぎじゃね?いい加減俺も限界なんですけど!」
②裁判官バージョン
「全ての社員は平等である。しかし僕は長野さんの代わりに残業しているにも関わらず、給与はそのまま。これは平等と言えるのか!?」
③ラップバージョン
「君休み?俺休めない!君帰る!俺帰れない!俺残業?君主婦業?でもそれ俺には1ミリも関係ねえ!」

と思いきや、「いいっすよ。お互い様なんで。」と素直に対応する今井。
不思議に思った礼子だったが、実は会社で肩代わり制度というものが始まり、
育児や介護で休む人の業務を負担した人に対して調整手当を支給されるためであった。

礼子と中谷の遭遇
近所の横断歩道でたまたま遭遇した2人。
「詩穂さんにお子さんを預けたそうですが、赤の他人に自分の仕事と家事の両立を手伝わせるのはどうなんでしょうね。」と中谷。
それに対して「別にただでお願いしようなんて思っていません。」と礼子。
「子ども1人預けていくら払うつもりだったんですか。本当に対価を払う気はあったんですか。」と切り込む中谷。
具体的な金額を咄嗟に言えない礼子だったが、「もちろん。」と返答した。
篤正もおたふく風邪に
そんな中、息子の篤正もおたふく風邪になってしまった。
同僚の今井には、
「無理っすよ!俺来週有給取りますよ。」
「長野さん最近全然会社いませんよね。復帰するの早かったんじゃないですか?」
と言われてしまう。
「分かってる。でも4月の一斉入園のタイミングを逃したらなかなか入れない。だからみんな無理してでも4月に復帰してるんじゃない。」
「今井くんは知らない。子どもの体調に振り回される経験がないから。」
「自分のために時間もお金も自由に使える。そんな人に私の気持ちなんかわかるわけない。」
そう思いながら、肩代わりする同僚への申し訳なさで礼子は苦しい気持ちを抱えていた。

「対価」を払い篤正を預ける礼子
出張中の旦那も頼れない礼子は、再び詩穂へ子守りを依頼。
今度は1日ではなく5日間。
そして前回の星夏の分も含めた8万円の「対価」を渡して。
受け取れないという詩穂に対して、
「ベビーシッターの仕事だと思って!時々うちを手伝ってよ。そしたら普通に働くより楽にお金が手に入る。悪い話じゃないでしょ。」と礼子。

「肩を貸す」と伝える詩穂
篤正を迎えにきた礼子に話があると伝える詩穂。
詩穂は対価のお金を礼子に返し、
「私は預かることを仕事にしたいとは思ってないんです。」
「家事が私の仕事なのに今週はちゃんとできていないんです。」
「家族のための家事は私の仕事。それを疎かにしたくないんです。」
と伝えた。
一方で礼子は、
「結婚しても、子どもが生まれても、仕事では変わらずに結果を出す。」
「迷惑かけないし、弱音を吐かない、職場には頼らない。」
「そう思っていたのに、家事は詩穂ちゃんに、仕事は今井くんたちに肩代わりさせてる。」
と話した。
そこで詩穂は礼子にこう伝えた。
「助け合う制度なのに、肩代わりって罪悪感を覚える言葉じゃないですか?」
「肩を貸すっていうのはどうですか?」
「全部を私がどうにかするのは無理だけど、少しならこれからも肩貸せます。」

今井の事情
実は今井には癌の愛犬がいた。
旅行のための有給と言っていた今井だったが、愛犬の看病のための有給だったのだ。
言ってくれればよかったのに、という礼子に対して、今井はこう言った。
「言えないっすよ。長野さん、超頑張ってるじゃないですか。」
「お子さんが病気になっても弱音も愚痴も吐かずに仕事してるじゃないですか。」
「そんなふうに頑張ってる人の前で、自分だけ辛いとか言えないっす。」

「いつも助けてくれてありがとう。肩を貸してくれてありがとう。今井くんが辛い時は私が肩貸すよ。」と、礼子は今井に伝えた。
3話を観た私の感想
私の経験から言うと、なぜか20代で独身だと「頼める存在」で、「断らないで引き受けてくれるだろう存在」だと思われてるんですよね。
でも今井くんのように大事な事情や予定がそれぞれにあります。
もし自分が礼子と同じ立場になったらそのことを忘れずにいたいなと思いました。
そしてみんなが納得して仕事ができるように、
肩代わり制度、いや、肩貸し制度が全会社に普及していけばいいなと思います。