苺の体調不良でかかりつけ医院へ
苺の体調不良で、詩穂は近所のかかりつけである蔦村医院へ。
大先生が入院し、現在は若先生である修司(朝井大智)が小児科と内科を診ている。
受付で迎えてくれたのは、元保育士で結婚を機に退職した、先生の妻である晶子(田辺桃子)だった。
いつも笑顔で明るい晶子はみんなから好かれている存在。
「孫ができれば大先生も元気になるわよ。」
と、患者に声をかけられた晶子の顔はどこか曇ったように見えた。

レディースクリニックでまさかの遭遇
詩穂は近所のレディースクリニックを訪れた。
そこでたまたま落とし物をした人の荷物を拾い、
顔を上げるとそこにいたのは晶子だった。
「このことは誰にも言わないでもらえますか。」

カフェに移動し、話をする2人。
「修司さんのお父さんが入院してから、患者さんに赤ちゃんはまだなのって言われるようになって。」
「まだ結婚して1年だし、もう少し夫と2人で過ごせたらなって思ってたんですけど。」
と、打ち明ける晶子。
「孫ができれば大先生も元気になるわよ。」
「いつ出来るか分からないんだからカフェインは控えていた方が良いわよ。」
そんな患者の悪気ないプレッシャーの言葉にも晶子は悩まされていた。
詩穂と虎朗の喧嘩
そんな中ささいなことから、詩穂と仕事帰りの虎朗は喧嘩に発展してしまう。
父親は健在だが何らかの理由で交流はない詩穂と、
すでに両親が他界している虎朗。
「詩穂は会おうと思えば親父さんに会えるだろ。」
「実家があっても帰れない気持ちなんて虎朗には分からないよね。」
虎朗は、
「みんな自分が持ってないものの話になると冷静じゃなくなるんだよな。」
と言い残して部屋を後にしてしまった。

それぞれの思いと事情
いつものように児童センターで中谷と会う詩穂。
「近くても遠くても僕は実家に頼るつもりはありません。母親のことが許せないんです。」
と、中谷は話す。
児童センターの帰りには、偶然晶子に会った。
「好きで結婚して、一緒に病院を支えたいって覚悟を決めたつもりなのに、やっぱりもう少し保育士がしたかったって思うんです。」
「今は子どもを産むことが私の仕事なんです。」
「自分で決めたことだから頑張らないと。」
と、晶子は話す。
そのあと坂上の家に行き、晶子の話を聞いてもらっていた。
すると坂上は曇った顔でこう打ち明けた。
「私も娘に思わず言っちゃったことがあるの。子どもを持って人は一人前になるんだからって。」

すれ違う詩穂と晶子
晶子がレディースクリニックに入って行くところを、偶然医院の患者が見ていた。
その噂が広まり、
「不妊治療でクリニック通ってるって聞いたよ。」
と、医院で他の患者に声をかけられた晶子は、詩穂のことが真っ先に浮かんだ。
それから晶子は詩穂に対して急によそよそしくなり、詩穂は理由が分からないままだった。
のちに詩穂は礼子から、晶子が不妊治療している噂が広まっていると聞き、予想外の事態に驚く。
晶子を助け出す詩穂
晶子は義母に検査結果を聞かれ、今回も思わしくなかったことを伝えた。
義母からは励ましの言葉と、体を冷やすような服装は控えた方が良いと心配の言葉を貰った。
我慢の限界が来た晶子は、好きなハイヒールを捨て、服装も改め、浮かない顔で家を出る。
気まずい様子で苺の診察に医院へを訪れた詩穂。
晶子の態度は変わらずだった。
そんな中、患者から声をかけられた晶子。
「赤ちゃんの写真見るとすぐに授かるんだって!」
「妊婦さんのお腹撫でるといいって聞いたことあるわよ!」
詩穂は助けに行こうと思ったが、礼子から言われた言葉を思い出していた。
「私も詩穂ちゃんも本当の意味で今の晶子さんの気持ちは分からない。」
でも、違う。
詩穂は涙目の晶子に、「ここに居ちゃだめ。今すぐ出よう。」と声をかけ、手を引いて外出る。
そして追いかけてくる義母に構わず、一緒にバスに乗り込んだ。

逃げてもいい
詩穂は晶子に「逃げてもいいんです。」と伝える。
不安な顔をする晶子に、自分自身も父から逃げた過去を話した。
でも今は幸せだと。
「そっか。逃げるっていう手があったのか。」
詩穂にお礼を言う晶子の顔はスッキリしていた。
晶子は医院へ戻った。
そして義母に、「私、妊活しばらく休みます!」と伝えた。
「悪気はないのは分かってます。でもこれからはあれこれ詮索しないで欲しいんです。」
「この待合いロビーの模様替えをしたいんです。壁の飾り付けもしたい。私、保育士だったから得意なんです。」
「保育士の時に食育指導もしてたから、患者さんのために栄養相談教室を開きたい。」
「保育士としての経験を活かせることをここでもやっていきたい。」
「私がこのクリニックのためにできることは、子どもを産むことだけじゃない。」
晶子は自分の思いを義母と修司へ伝えることができた。
仲直りした詩穂と虎朗
詩穂と苺に早く会いたかったから、と早上がりしてきた虎朗。
この前はごめんね、とお互いに自然と謝ることができた2人。
3人で家まで歩く後ろ姿を、すごい形相で見ていた1人の女性が。
彼女は一体誰なのか。

4話を観た私の感想
みんなそれぞれ色んな事情や気持ちを抱えているのは見た目だけじゃ分からないから、
自分に見えている相手の一部だけを見て、自分の思う「よかれ」を押し付けないようにしたいなぁと思いました。
とりあえず最後の女性が怖いし、誰なのか気になりすぎます…。